○月×日 天気:晴れ

ここ数日であまり見ない晴れ模様だ。
何か良いことが起きるかもしれない。確証はないが。

今日午前、隣の部屋で二人分の唸る声が聞こえた。
何事かと思い覗いてみると、Aliceと管理人がカードゲームを
している。Jokerを手元に残してはいけないらしく、
残り2枚となった管理人の手札を、残り1枚のAliceが
どちらを引くかで迷っている状態だった。管理人の後ろでは
雪乃嬢が固唾を飲んで見守っており、握り拳をつくっている。
と、Aliceが向かって左のカードに手を伸ばした。管理人が
一瞬厭そうな顔をしたが見なかったことにする。次の瞬間、
2人分の喜びの声と1人分の嘆息が部屋に響いた。
雪乃嬢の拳が嬉しさのあまり管理人の頭を何度も殴打している。
その拳によって潰れてしまった管理人にAliceが二言三言
交わすと私がいつも本を読む後ろのセキュアからインゴットを
大量に取り出した。どうやらこれを賭けていたらしいのだが、
これを使って久しぶりに細工の練習でもするとのこと。と
いうことはLockpickがまた手に入るか……嬉しいことだ。
私も鍵開けの練習をすることにしよう。

夕方、殴打から回復した管理人が私に何やら薄緑の箱を
持ってきた。何事かと尋ねると、今日ブリテインの銀行で
PlayerCharactorが行う市場が開催されたらしい。そこで
大工と細工の得意な方がいたのでお願いして箱を作って
もらったとのこと。わざわざ頼んでまで作ってきてくれるとは…
これは私も本格的に鍵開けを練習して恩に報いなくては。

夜、いつものように酒場──今日はいつもと別のところらしい
──から戻ってきたAliceが私にDeedを一枚渡してきた。
何事かと尋ねると、ちょうど酒場に行商人が来ていて
Boardが安かったので2000枚ほど購入したとのこと。
それで私が弓工をやっているのを聞いて練習用にと
わざわざもって来てくれたのだ。……今日は何かと色々
もらう日だ。日記の冒頭に何気なく書いたのがまさか
本当に当たってしまうとは思わなかった。
Aliceは昨日管理人を卒業論文とやら──何か大事な
書類ということがニュアンスで判った──を仕上げさせる
ために鞭を打って疲れたために先に寝ると言って
先に寝室に戻ってしまった。私もこの日記を書き終えたら
早めに眠ることにしよう。

		
	
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