あの綺麗な星空は攫めないと思っているから ほんのちょっとだけため息が出た 届かないと思っていたから 辛かった日々が続いて…… 聖夜の雪 公園で 少し冷めたコーヒーを二人 「叶わない夢だ」と話したあの日 そんな僕に君は笑顔で答えた 「叶えたいと、そう思うコトが大切だよ。」 否定され 蔑まれて 辛くあたった日も ふわりと微笑み 優しく包んでくれた あの綺麗な星空は攫めないと思っていたけど ほんのちょっとだけ手を伸ばしてみた 届かないと思っていたのに 少し近づけた気がした あの綺麗な星空は攫めないと思っていたけど ちょっとだけ頑張ると手が伸ばせた 届かないかもしれないけど 君の声が力になったから あの遠い星空にも いつか 届けるような気がした 運命の日 僕の周りが 次々と見せ付けるものは 僕の自信をことごとく砕いた 冷たい波に打たれる僕を 君は「大丈夫。」と暖かい手で握ってくれた 夢叶い 共にくる ひとときの別れにも 笑って「きっと きっと 迎えに来て欲しいな。」 あの綺麗な星空にはもう届かないと思ってた 僕が手を伸ばせたのは 君の言葉だった 空から見下ろすこの場所に君の手をいつか引いて…… 聖夜の星 照らされたステージ ゆっくりと開く瞳 ヒロインの姿に今 君を重ねる 君の手を引いて 僕の許へ あの笑顔が早く見たいから